ヒートシンク技術ガイダンス

ヒートシンクの性能

ヒートシンクの性能は熱抵抗値(°C/W)により決定され、この値が小さいほど冷却能力が優れたヒートシンクということができます。

ヒートシンクの熱抵抗値は以下の式により導かれます。

熱抵抗値(°C/W): Hr = (T1-T2)/Q

T1-T2=△T
T1 :半導体素子温度°C
T2 :周囲温度°C
Q :半導体より発生した熱量W
△T :温度上昇値°C

注意:弊社カタログにおける熱抵抗値測定のT1位置は、弊社規定の測定位置です。

用語の説明

1.熱抵抗値 Hr(°C/W):ヒートシンクの性能をあらわす単位
2.消費電力 Q(W):半導体素子に流れる電流やスイッチイングロスにより生じる熱に消費される電力。
3.周囲温度 T2(°C):測定環境温度
4.温度上昇値 △T(°C):ヒートシンクの上昇温度
5.風速 F(m/s):ファンから送り出されヒートシンク内を通過時の風の速度
6.過渡熱抵抗特性:指定加熱電力における測定対象ヒートシンクの飽和熱抵抗値
7.電力対温度上昇特性:加熱電力に対する温度上昇値(加熱電力に対する飽和熱抵抗値の変化)
8.強制対流特性:強制冷却ヒートシンクにおける冷却流体速度に対する熱抵抗値及び圧力損失

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